2016年01月25日

磐田市「不登校生のための進学相談会」を開催しました

1月9日、磐田市で「不登校生のための進学相談会」を開催しました。

4組7名(子ども2名、付き添いの兄弟1名)の参加者があり、相談者は中学2,3年生でした。
磐田市教育委員会から配布していただいた案内をみて参加した方が半数ありました。磐田市からの参加者は、毎回学校から情報を得て参加する方が多くあります。学校宛に送付している情報が不登校生に伝達されていることを、今回も知り嬉しく思いました。
磐田市の開催にあたり、ご協力いただきました市議の川崎和子さんも、参加されました。

相談会では、静岡中央高校の通信制に通う生徒さんと大平台定時制の卒業生が、体験談を語ってくれました。

中央高校通信制の1年生kさんは、小4から不登校。担任と合わず、たまに学校に行っていたけど、小学校は嫌なところだった。中1からフリースクールに通うようになった。中学校は理解があって安心できた。

Q. 進路について、親から言われた?
Å.サポート校とか考えていたけど、焦らせないで!プレッシャー与えないで!と思った。

Q.中央高校の通信制を選んだのは?
A.フリースクールの先輩が多く通っていた。単位をとるシステムが、シンプルでわかりやすいと思った。


Q.入学して、どんな感じ?
A.今は、楽しい。先生が理解してくれるから、先生とも仲がいい。嫌な先生は、避ける。

Q.スクーリングのペースは、どうのようにしている?
A.計画を立てて、自分で決めている。7科目選択したけど、書道は難しくて単位を落としそう。選択を変えてみることもできるので、変えてみようかと思っている。あきらめようと思うと、足が向かわなくなるので、「さあ行こう!」と思うようにしている。
中学まで、勉強は苦手だった。高校の数学、生物は、苦手。数学と英語は、小学校の算数、英語は中学のはじめからできるので、不登校でも大丈夫だった。

Q.体育は、どう?
A.苦手。ウオーキングを2時間は、苦痛。ウオーキングは、散歩だけど。

Q.将来は、どうしたい?
A.まだ、考え中。学校でもよく聞かれるけれど元気に1日をやっていければいいと思っている。

大平台定時制の卒業生のNさんは、いままでにも毎年体験談を話していただいています。
中高一貫校に入学して、中2のクラス替えで周囲となじめず、不登校。保健室と塾と教室を渡り歩くように卒業して、大平台定時制に入学。
大平台定時制を卒業して2年。現在は、社会人として働いています。

Q. 大平台定時制を選んだ理由は?
Å.家が近かったこと、校則がなく髪型が自由で、ピアスを入れたかったから。人に迷惑かけないことが、学校の決まり。
Q.定時制の1部を選んだ理由は?
A.午前中に授業を終わって、昼に帰ってから、アルバイトをしたかった。

Q.入学校生活は、どうだった?
A.全日制とは、お昼休みの時間がかぶるけど、他はほとんどかぶらない。教師の理解があり、仲が良い。生徒同士も、理解し合える。「みんな仲良く」と強要されることはない。いじめは、みたことがない。

Q.科目は、他の高校にないユニークなものがある?
A.演劇、陶芸とか、自由に選べる科目がある。
テスト勉強をしたことないけど、卒業できた。修得度別テストで、学習のフォローをしてくれる。

Q.卒業後は、専門学校へ進学した?
A.普通高校の卒業生と合わないと感じていた。犬アレルギーが酷くて、やめた。いまは、接客業についている。高校時代からのアルバイト経験の中で厳しく指導されていたので、接客業が好きになった。アルバイトを経験したことは、大事なことだったと思う。

Q.参加者の方に、アドバイスはある?
A.人となじめなかったけど、大平台の友人、アルバイトをすることで変わった。勉強してなくても、高校に行かなくても、働くところはあるので、学校に固執しなくてもいいのではないかと思う。

体験談を聞いて、もっと話しを聞いてみたいという参加者の子ども達が、直接話をしていました。不登校生の体験は、とても参考になります。

*今年も、浜松市。磐田市での相談会の開催を予定しています。開催日が決まりましたら、ブログ等でお知らせします。
 相談や問い合わせは、いつでも受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。


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Posted by hiro at 21:08│Comments(0)活動事業
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