2017年07月20日

第一回目の相談会が終わりました。

7月8日に、「2017 不登校生のための進学相談会」の1回目が終わりました。

今年度は、初回から会場が満員になりました。15組28名、子ども2人の参加。関心を持ってくれた大学生2名の参加もありました。
両親での参加、お母さんの友達同士の参加、今回はお父さんの参加が目立ちました。
夏休み前の時期は、進路相談が行われる時期とあって、中学3年生の保護者の「進学できる高校はあるのか?進学できるのか?」という焦る気持ちが伝わってきます。
高校生の不登校の相談が約2割あり、「このままま、不登校の状況だと、単位が取れなくなる」と学校から告げられる時期で、このままでいいのか?留年か休学か?転校は可能か?と不安が増している状況があります。

いつも相談会で伝えていることは、「高校を出たからといって、立派な大人になるわけではない。学歴も学問は、生きていくため、自立するためのツールに過ぎない。高校もその選択肢のひとつ。選択肢はいくつもある。一番大事なのは、子どもの状況にあった進路の選択と進学の時期です。」ということです。そのために進路選択に必要な情報を、相談会ではお話しています。

今回の体験談は、中学からフリースクールドリームフィールドに通い、静岡中高校の通信制を卒業して、現在は、ドリームフィールドのスタッフとして働いているIさんです。

Q.中央高校に入学する前は、どうでしたか?
A.学校に通うことに抵抗があったので、なるべく通学しなくていい場所がいいと思っていたので、通信はちょうどいいと思った。
Q,入学試験は、どうでしたか?
試験はなくて、志望動機を何文字以上で作文を書いて提出する。作文はある程度書いて、大山先生に添削して書いてもらった。

大山:子どもの中には、箇条書きで好きな科目、苦手な科目を書いたのを、僕が書く。子どもによっては、書くのが苦手な子がいるので。

Q.作文を持って、高校にいったの?
A,私のときは、本校の静岡に行ったけれど、いまは西部のスクーリング場所新として提携している新居高校でも受け付けてもらえる。キンチョーはした。
Q,簡単な入学手続きだったけど、単位をとる流れを教えて。
基本は、スクーリングとテスト。スクーリングは、少ないのは2回多くて12回。レポートは、2〜12回。3年で卒業しようと思うとタイトだけど、中央高校では1年間で取る単位は決まっていないので、1年で1科目だけ受けても良いし、単位が取れず終わっても良いので、自分にあったペースで取れる。レポート数枚につき、テストがある。テストは、必ず受ける時期があるのでなく、自分で受ける時期を選び受けることができる。合格する目安は、100点満点で35点でかなりハードルは低いと思う。レポートの内容を暗記すれば、35点は取れると思う。私は、数学を36点で合格している。
先生方も科目によっては、単位を取らせてあげたいみたいな方が多くて、答えを教えてくれることはないけれど、お願いすると勉強に付き合ってくれたり、ここの辺りを勉強しておくと良いよと教えてくれる。
Q,レポート自体は、どんな感じ?
A.教科書の内容が穴埋めみたいになっていて、教科書から単語を見つけて書いていく。数学は自分で考えないといけないけど、字が読めれば見つけられる。
それでわからなければ、先生がスクーリングのときに、一緒にやってくれる。
Q.スクーリングの内容は?
A.ほぼ、先生の話を座って聞いていればOK。特に指名されて答えを答えることもない。寝なければ・・・。
Q .苦手な科目は?
A,体育!!
Q,体育は、どうしのいだ?
A,体育のレポートは、2回で簡単。スクーリングは10回。
私は、同じドリームフィールドの生徒と一緒に授業になるべくでるようにして、一緒にやったりやる振りをしてしのいだ。
体育の内容は、普通の学校と一緒。バスケットボールやドッチボールなどのゲーム形式。どうしてもやるのが嫌なときは、冬なら学校の周りを歩くうウォーキングをする。
特別活動といって、遠足とか球技大会とか体育大会とかがあるけれど、自由参加で卒業するまでに30単位取らなければならない。日々のホームルームに出ることで、0,5単位もらえるので、ちまちま貯めていくこともできる。行事に参加することに抵抗感がなければ、年に数回遠足とか体育祭とかに参加して単位を貯めていく子もいると思う。
Q,何年で卒業した?
A. 私は、4年です。
Q.一番大変だったのは?
A.授業の内容、テストの難易度はなんとかなったけど、私はスケージュール管理、この時期にレポートを出してというのの苦手さがあった。

大山:いまは、ドリームフィールドのスタッフとして、子ども達のスケジュールの管理をしている。

Q,皆さんにアドバイスは、ありますか?
A,私立の通信制と比べれば、努力まではいかないけれど、自分でやるというのがポイントになってくると思う。私はそのおかげで、スケージュール管理の甘さに気がつけた。苦手な文章、感想を書くというのが苦手だったけどなんとなくコツが掴めた。プラスになるの部分はあると思う。
Q,特別な講座というのもある?
A,私は受けたことがないけど、NHKのインターネットの高校視聴して感想を書くと、スクーリングが免除できる。回数は決まっているので、すべては補えることはないですけど。

大山:私立の通信制高校とは違って、サポートは薄い部分あるけれど、中央高校の先生もその辺りは子ども達の特徴は理解していて、サポートは手厚くなっている。

静岡新聞の取材があり、新聞に掲載されました。次回は、9月17日(日)アイミティ浜松で13時30分からです。



  


Posted by hiro at 10:10Comments(0)活動事業