2020年12月08日

第4回「2020 不登校生のための進路相談会」を開催しました。

11月29日、第4回「2020 不登校生のための進路相談会」を開催しました。
今年度の相談会は、新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中、参加者の皆さんのご協力があり、無事開催できました。

4回の参加者は63名(子ども5人)、今年度は中2の相談の参加者を中3を上回りました。また、小学生の相談は、年々増えて、発達障がいの診断を受けている子どもさんの進学を心配しての参加となっています。
新型コロナウイルス感染による休校の影響による不登校やいきしぶりの相談がありました。
進路先を「私立通信制高校を考えている」という相談が増えて、体験談を話してくれた生徒さんを囲んで話したり、学校や支援先の資料を熱心にみていかれます。

今回の体験談は、兄、妹で大平台高校定時制に4月から通っているNさん親子3人です。
昨年の相談会に参加したNさん親子は、大平台高校定時制に通っている子の体験談を聞いて、楽しそうだと思って気持ちが動き、4月から、兄のRさんは大平台高校定時制に編入、妹のYさんも大平台高校定時制に入学しました。お母さんのサポート体験も話していただきました。

Q.高校生活は、どう?
Rさん:とても、充実しています。朝は7時半くらいに家を出発して、8時45分と10時45分からの授業がある。単位制なので、日によって授業時間が変わる。編入したので、始まる時間も終わる時間も早い。英語と数学が好きで、科目担当の先生が特にわかりやすく教えてくれる。
※Rさんは、私立通信制で、30単位とっている。大平台高校定時制では、10時45分に始まるⅡ部に編入して、8時45分に始まるⅠ部の授業も取っている。去年の高卒認定試験で4科目取っているので、大平台高校定時制では単位を取らなくてよいので、その分単位を取らないので通うのは楽になる。来年度に卒業予定。

Q大平台定時制に行こうと思ったのは?
Yさん:相談会で体験談を聞いたこと、自分がどのくらい学校にいけば、単位が取れるとわかった。陸上をやっていたので、部活があったこと。陸上部は全日制と一緒で、練習日を自分で決めることができる。毎日に通っても、苦にならない。3年卒業で、2部の4時間授業で、週に2回6時間授業でもストレスなく通っている。中学校は、2年の後半から通っていなかったけど、高校はほとんど皆勤賞で通っている。

Q.先生との距離は、近い?
Yさん:めちゃ近い。一時期は、お昼を一緒に食べていた。部活の先生とも雑談しにいく。
前期と後期の授業が違うけど、前期に取った科目でも進路のこととかわからないことを担任以外でも教えてくれる。先生ともしゃべりやすい、先生怖いっていうのは全くない。

Q,Rくんは、大平台入学前からバイトしてたけど?
Rさん:昨年12月末から、スーパーでバイトして、編入後は土日祝日基本7時から12時の仕事になって、9月から肉をトレーに入れる作業をしている。今日は、バイトを1時間切り上げてきた。
Yさん:8月から、ハンバーガー屋でハイトを始めた。大学生や年上の人が仕事を教えてくれる人がたくさんいて続けていられる。私も土日祝日を主に、3~4時間でストレスにならない。平日に部活もやっているので、支障にならない。

Q.二人をサポートしてきたお母さんに、いままでと現在のこと話してもらえますか?
母:二人とも個性的過ぎて。兄は、人と話すのが苦手でコミュニケーション取らなくてもいいタイプ、妹はスポ魂みたく中学校でも部活やっていて、部活でいろいろあってフリースクールに行くようになって、兄も私立通信と合わなくてフリースクールに入った。
義務教育だから通わせなくてはいけないと思っていた。子ども達も思っていたが、フリースクールに通うようになって、「頑張らなくても良いんだよ、自分のできることをやっていけば良いんだよ。選択肢は、その中から選べば良いんだよ」というところを教えていただいて、肩の荷がおりた。
やっと私立通信制高校に入って、月8万の月謝を払いながらも学校に通えずにいる、部活を行きたいのに行けなくて家でもやもやして、ナイターで走っている子を見ていると心が痛んだ。フリースクールに通って、身辺自立もできるようになり、歩いて学校にいくの苦だったのが、結構な距離あるフリースクールにまでバスの乗り継いで、コロナで学校休校中の時期は自転車で通った。
規則正しい生活だったり、学習支援していただいて、いまに繋がる。兄の高卒認定試験のことも、手続きから教えてもらった。妹は学校から「公立高校の試験だから、ちゃんと5教科勉強しないと」と言われて、塾も継続して通っていたけど、学習支援もしてもらった。学校の先生の言ったことを真に受けて、ずっと熟に通っていたけど通わなくてよかったかなと思う。そんなに点数のことを気にしないで、いままでのことより、これから自分がどうしたいか、どういう職業につきたいかと描いていれば、たくさんチャンスがある学校だと思う。

妹が入学したとき「イグジットがたくさんいる、金髪やピンクの髪の毛がいて、すごいジャングルみたい」と言っているときがあった。手帳を持っている子もいるし、外国籍の子もいる、先生方が寛大です。兄は、コミュニケーションをあまりとらなくても、バイトしていることを知っていたり、「90日働くと教科書代タダだよ」「こういう進路先があるよ」とか、妹には「陸上やりたかったらくれば、好きにして」と、選択肢をいっぱい与えてくれるけど「自分たちでやりたいようにやっていけばいいんだよ、焦らなくていいんだよ」と言ってもらえるのは親としては安心できる。
去年は、どよーんとした家のなかで、学校から連絡が来ると「どうなっているの」というとドアを塞ぐ娘と高卒認定の試験でピリピリしている兄だったりとあったけど、いまは「そんなこともあったね」と笑って話せるようになったのは、いまが充実しているのかなと思う。
高校に入ってからは、弁当を作ることしができないけど、子ども達からはいままで聞いたことがなかった学校の情報をきくことができる。

Q.Rさんの高校の選択肢は、大平台高校がなかった?
母:兄は、手帳を持っていて、小学校から発達級できていた。中学に入学するとき、高校受験をしたいので中3のときは、発達級でなく普通級で卒業という話だった。先生の異動で引き次ができていなくて、進路相談は通信制一択だった。こんなたくさん情報があることも、大平台定時制のこともしらなかった。定時制は働きながら通うイメージではなくて、いまは発達級に通う子どもでもやりたいことがあれば受け入れないわけでなないという感じ。通信制は、発達級からいく子が多いのかな。娘の普通級の子どもに先生方が熱心に進路指導を行うなかで、発達級の情報が少ないと感じた。職業訓練校か大平台にいくか考えて、大平台したが、情報は欲しいのが正直なところ。

Q.編入試験は3教科、入学試験は5教科、集団面談と個別面接、受験はどうでした?
Yさん:まったく勉強をしなかった、点数はどうだったかわからいけど、面接重視だと思う。
グループ面談は質問は3つくらい、個人面接はぐいぐい聞かれるので正直に答えればいい受かると思う。質問は「なんで中学校いけなくなったか」「得意科目」「尊敬する人」で、勉強に関することではないので考えずに素直に答えればいいと思う。
Rさん:個別面接にきかれたことは覚えてない。数学と英語は自信があった。

来年度の相談会の予定は、ブログ、Facebookでお知らせします。


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