
2018年10月10日
第2回「2018不登校生のための進学相談会」が終わりました
9月24日に、「2018 不登校生のための進学相談会」の2回目が終わりました。
16組23名、子ども4人の参加があり、今回も会場がほぼ満員になりました。
今回は、高校生と高校中退後の青年の参加もあり、また三島市から情報を得たいといらした方がいました。
関心を持って参加された学校関係者も数名あり、浜名高校定時制の教頭先生が参加してくださり、会場からの質問、個別相談などに対応していただくことができました。
体験談を話してくれたMさんの赤ちゃんがいたので、子どもが赤ちゃんを抱っこしたり、参加者同士の会話が弾むなど、いつもより和やかな雰囲気になりました。
今回の体験談は、いままで何度も体験談を話してくれているMさん、23歳。
中2から不登校で、大平台定時制高校へ進学、化粧品販売の正社員と働いている。現在、3ヶ月の子どものお母さん、育児休暇中。
Q.不登校になった理由は?
A. 中2の時クラス替えがあって、中1から気になっていたが、教室がうるさくて・・教室の空間、学校が合わなかった。
2年前に、私自身が発達障がいと診断されて、感覚過敏があったかもしれない。
中2から、保健室登校だったり、行かなかったりが多かった。中3から、立志舘という不登校生を対象にした塾で勉強したり、部活だけ行った りしていた。
Q.大平台定時制に進学した理由は?
A.家から、近かった。髪が染められるとか、ピアスがつけられるとか、自由なところが良かった。アルバイトもしたかったので、受験した。
Q.大平台定時制は、Ⅰ部、Ⅱ部、Ⅲ部とあって、家が近いので朝早いⅠ部で良かったけど、遠いところの人は大変?
A.高塚駅に自転車を置いてあって、自転車で通っている子が多かった。学校まで、坂道がキツくて、距離もあってこれなくなる子もいたと思う。Ⅱ部とか3.Ⅲ部なら、ゆっくりとこれると思う。
Q.学校の雰囲気は、どうでした?
A.普通の学校は、クラス一致団結してという雰囲気を、とても大事にしているけど、大平台定時制はひとり一人の個性が大事で、みんな違っていて良いんだとしてる。服装も自由で、やりたくないことはやらなくて良かった。運動が苦手だったので、体育の時間は友達と寝転がっていても、怒られなかった。得意なこと、好きな科目があるので、ダンスの好きな子は部活で頑張って、部活をやらない子はバイトしてたり、あといじめはなかった。
Q.先生達はどう?
A.みんな優しくて、でもたばこを吸ったりすると厳しかった。生徒のことを理解をしてくれて、優しく話してくれた。普通の先生は怒鳴ったり、怒ったりするけど、そういうことはなかった。
Q.金髪やピアスをしている派手な子が目立って、「あの学校は危ない子が多いのでは?」と言われるけど、中に入ってみるとそんなことはない?
A.派手な子は派手な子と仲良くなるし、静かにしたい子、将棋やゲームをしている子はまとまる。ひとりになりたい子はひとりになる。
意外と派手な子と静かな子が仲良くなったり、結構良い子ばかり。
M母:受験科目は、当時は3科目だったけど、次年度から5科目になった。受験勉強ができないと受からないのではなく、面接が重視される。「中学は行ってなかったけれど、高校は絶対行きたい」と話すと良い。
今年も、フリースクールの生徒と学校見学に行った際、教頭先生が「試験はできなくても良いです。面接が大事ですから」と話した。勉強ができないと心配しなくていい。20歳過ぎると入学試験に学科がない。
大平台は、大学のように生徒が自分の選択した科目によって教室を移動する。一日中、同じ仲間で固まっていることがない。食堂があったり、みんなで話せるスペースがあったり。制服は買わなくて良い、体操服と体育館シューズを買う程度で、お金がかからない。
定時制や通信制高校で学ぶ子どもを、たくさんみてきた。勉強のペースはいろいろ。頑張り過ぎて、途中行けなくなったり、通信制から定時制に変わった子もいる。すぐに、高校に入るのではなく、ゆっくり休んで入学するのも良い。
Q.発達障がいの診断を受けたきっかけは?
A.私はADHDと診断されたが、働くようになって少し前の記憶を記憶するのが苦手で、レジを打っているときに、お客さんと話しながらやると間違えたり、カードを渡すのを忘れることがあった。診断を受けようと思ったのは、お客さんに失礼なことをしてしまい「この店には、もう来ない」と言われて、苦しくて「なんであんなことを言ったのか?」と考えて、ADHDの特徴と思い診断を受けた。
M母:小さい頃から、忘れ物が多かったり、上靴で帰ってきたこともあった。大人になれば改善するかと思っていたが、大人になって仕事をするようになって、自分が悪いのか?親のしつけのせいなのか?自分自身を知りたいと、苦しんだと思う。
診断を受けて、生まれつきのもの、特徴だとわかり納得できて、どうしたらいいかと病院に行ったり、薬を飲んだり、医師と話して救われた様子。
不登校の子どもには、かなりの割合で発達障がいの子が多い。そこを親が認めないと子どもを責めてしまい、2次障がいで精神疾患になってしまうこともある。もしかしてと思ったら、病院を受診して診断を受けることが大切だと思う。
進学のことだけではなく、子どもの先ののことも考えて、将来しあわせに生きていけるのかと考えてほしい。
◇参加者からの質問◇
Q.発達障がいの診断を受けるとき、良い病院を探すには、どうしたらいいでしょうか?
A.いきなり、病院にいくのではなく、まずは、発達支援についての相談機関に、行ってみるのがいいでしょう。
・浜松市発達相談支援センタールピロ
https://www.rupiro.com/
・磐田市 発達支援室
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/soshikiannai/soshikikikou/1002384.html
Q.磐田南定時制では、3年(3修制)でも卒業できるように、授業をしていると聞いたのですが、どのように行われているのですか?
相談会に参加していた浜名高校定時制の丹生教頭先生が、詳しく説明してくださいました。
A.、学校の取り組み方に違いはあるが、浜名高校では、0時間目をもうけ、中央高校から職命を受け、当校の教員が授業をしている。
年3単位くらい。でも、これだけでは単位が不足するで、静岡中高校通信制(新居高校)まで通うことになる。
3修制は、相当忙しくなるので、浜名高校では1年生の秋の中間テストのあとに、3修制でできるかどうか面接をして選別をする。
M母:大平台は、他部履修(Ⅰ部人はⅡ部等)をすることで、3年で卒業することができる。
次回の「2018不登校生のための進学相談会」は、10月21日(日)13:30~会場は浜松市のアイミティ浜松です。

16組23名、子ども4人の参加があり、今回も会場がほぼ満員になりました。
今回は、高校生と高校中退後の青年の参加もあり、また三島市から情報を得たいといらした方がいました。
関心を持って参加された学校関係者も数名あり、浜名高校定時制の教頭先生が参加してくださり、会場からの質問、個別相談などに対応していただくことができました。
体験談を話してくれたMさんの赤ちゃんがいたので、子どもが赤ちゃんを抱っこしたり、参加者同士の会話が弾むなど、いつもより和やかな雰囲気になりました。
今回の体験談は、いままで何度も体験談を話してくれているMさん、23歳。
中2から不登校で、大平台定時制高校へ進学、化粧品販売の正社員と働いている。現在、3ヶ月の子どものお母さん、育児休暇中。
Q.不登校になった理由は?
A. 中2の時クラス替えがあって、中1から気になっていたが、教室がうるさくて・・教室の空間、学校が合わなかった。
2年前に、私自身が発達障がいと診断されて、感覚過敏があったかもしれない。
中2から、保健室登校だったり、行かなかったりが多かった。中3から、立志舘という不登校生を対象にした塾で勉強したり、部活だけ行った りしていた。
Q.大平台定時制に進学した理由は?
A.家から、近かった。髪が染められるとか、ピアスがつけられるとか、自由なところが良かった。アルバイトもしたかったので、受験した。
Q.大平台定時制は、Ⅰ部、Ⅱ部、Ⅲ部とあって、家が近いので朝早いⅠ部で良かったけど、遠いところの人は大変?
A.高塚駅に自転車を置いてあって、自転車で通っている子が多かった。学校まで、坂道がキツくて、距離もあってこれなくなる子もいたと思う。Ⅱ部とか3.Ⅲ部なら、ゆっくりとこれると思う。
Q.学校の雰囲気は、どうでした?
A.普通の学校は、クラス一致団結してという雰囲気を、とても大事にしているけど、大平台定時制はひとり一人の個性が大事で、みんな違っていて良いんだとしてる。服装も自由で、やりたくないことはやらなくて良かった。運動が苦手だったので、体育の時間は友達と寝転がっていても、怒られなかった。得意なこと、好きな科目があるので、ダンスの好きな子は部活で頑張って、部活をやらない子はバイトしてたり、あといじめはなかった。
Q.先生達はどう?
A.みんな優しくて、でもたばこを吸ったりすると厳しかった。生徒のことを理解をしてくれて、優しく話してくれた。普通の先生は怒鳴ったり、怒ったりするけど、そういうことはなかった。
Q.金髪やピアスをしている派手な子が目立って、「あの学校は危ない子が多いのでは?」と言われるけど、中に入ってみるとそんなことはない?
A.派手な子は派手な子と仲良くなるし、静かにしたい子、将棋やゲームをしている子はまとまる。ひとりになりたい子はひとりになる。
意外と派手な子と静かな子が仲良くなったり、結構良い子ばかり。
M母:受験科目は、当時は3科目だったけど、次年度から5科目になった。受験勉強ができないと受からないのではなく、面接が重視される。「中学は行ってなかったけれど、高校は絶対行きたい」と話すと良い。
今年も、フリースクールの生徒と学校見学に行った際、教頭先生が「試験はできなくても良いです。面接が大事ですから」と話した。勉強ができないと心配しなくていい。20歳過ぎると入学試験に学科がない。
大平台は、大学のように生徒が自分の選択した科目によって教室を移動する。一日中、同じ仲間で固まっていることがない。食堂があったり、みんなで話せるスペースがあったり。制服は買わなくて良い、体操服と体育館シューズを買う程度で、お金がかからない。
定時制や通信制高校で学ぶ子どもを、たくさんみてきた。勉強のペースはいろいろ。頑張り過ぎて、途中行けなくなったり、通信制から定時制に変わった子もいる。すぐに、高校に入るのではなく、ゆっくり休んで入学するのも良い。
Q.発達障がいの診断を受けたきっかけは?
A.私はADHDと診断されたが、働くようになって少し前の記憶を記憶するのが苦手で、レジを打っているときに、お客さんと話しながらやると間違えたり、カードを渡すのを忘れることがあった。診断を受けようと思ったのは、お客さんに失礼なことをしてしまい「この店には、もう来ない」と言われて、苦しくて「なんであんなことを言ったのか?」と考えて、ADHDの特徴と思い診断を受けた。
M母:小さい頃から、忘れ物が多かったり、上靴で帰ってきたこともあった。大人になれば改善するかと思っていたが、大人になって仕事をするようになって、自分が悪いのか?親のしつけのせいなのか?自分自身を知りたいと、苦しんだと思う。
診断を受けて、生まれつきのもの、特徴だとわかり納得できて、どうしたらいいかと病院に行ったり、薬を飲んだり、医師と話して救われた様子。
不登校の子どもには、かなりの割合で発達障がいの子が多い。そこを親が認めないと子どもを責めてしまい、2次障がいで精神疾患になってしまうこともある。もしかしてと思ったら、病院を受診して診断を受けることが大切だと思う。
進学のことだけではなく、子どもの先ののことも考えて、将来しあわせに生きていけるのかと考えてほしい。
◇参加者からの質問◇
Q.発達障がいの診断を受けるとき、良い病院を探すには、どうしたらいいでしょうか?
A.いきなり、病院にいくのではなく、まずは、発達支援についての相談機関に、行ってみるのがいいでしょう。
・浜松市発達相談支援センタールピロ
https://www.rupiro.com/
・磐田市 発達支援室
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/soshikiannai/soshikikikou/1002384.html
Q.磐田南定時制では、3年(3修制)でも卒業できるように、授業をしていると聞いたのですが、どのように行われているのですか?
相談会に参加していた浜名高校定時制の丹生教頭先生が、詳しく説明してくださいました。
A.、学校の取り組み方に違いはあるが、浜名高校では、0時間目をもうけ、中央高校から職命を受け、当校の教員が授業をしている。
年3単位くらい。でも、これだけでは単位が不足するで、静岡中高校通信制(新居高校)まで通うことになる。
3修制は、相当忙しくなるので、浜名高校では1年生の秋の中間テストのあとに、3修制でできるかどうか面接をして選別をする。
M母:大平台は、他部履修(Ⅰ部人はⅡ部等)をすることで、3年で卒業することができる。
次回の「2018不登校生のための進学相談会」は、10月21日(日)13:30~会場は浜松市のアイミティ浜松です。
