2009年03月26日

みんなで学ぼう「子ども条例」講演会①

3月15日浜松まちづくりセンターにて、「こどもにやさしいまちづくりーみんなで学ぼう『子ども条例』」を開催しました。

「条例」という難しいテーマに関わらず、44名の方が集まってくださいました。

第一部は、喜多明人さんの講演「子ども条例ってなあに?」

「子ども支援のまちづくりをめざして」、まちづくり(子どもを支える人づくり)の条例に必要なことはなにか、なぜいま条例づくりが必要なのかを、お話ししていただきました。

みんなで学ぼう「子ども条例」講演会①

日本の子ども達の自己肯定感の低下が、子どもの自殺(2007年警視庁統計小中学生の自殺は95人(小学生14人、中学生81人―前年比15人増)、問題行動、非行などに結びついている。いまの子どもたちの多くは現象的にはわがままに見えても、実は「わがまま」「自己中心」から「問題行動」に走るのではなく、「我のまま」の我を見失い、中心となるべき「自己」を見出せないストレスがそうさせているという。

全国で展開されている子ども支援は、間違えると子どもを管理したり、厳罰で脅すようなことになりかねない条例ができて「こどもにやさしくない地域」になってしまうこともあるそうです。
いま、子どもには自分を好きになる(自尊感)と家族や他の人から認められている(受容感)感性を持つことができるような支援が必要と、喜多さんは話される。
子ども達を責めるより、励ますこと、親が子どもを育てたくなる支援、批判に焦点を当てるより、課題がどこにあるのかを見極めることで、子ども達が暮らす地域が、「やさしいまち」と子どもに意識づけられるようなまちづくりの条例をつくる。

「子ども条例」づくりには、市民参加が必要だが、子どもの参加は、もちろん欠かせない。
いままでに「子ども条例」づくりに、子ども達が参加した様々な取組みを聞くことができました。子どもが条例づくりに関わることで、子どもたちのエンパワーメントにつながっているということでした。
しかし、子ども参加を実現する難しさもある。大人が主導では、子ども達は集まらないし、集めても本音を語らない。子ども達は、意見表明に慣れていないし、大人は子どもから意見を引き出すノウハウを持ちあわせていないことから、まずは、「子ども条例」について、もっと大人が学ぶことが必要と感じました。

全国多くの自治体で、「子ども条例」制定に関わってこられた喜多さんの講演は、実例を交えてわかりやすい内容でした。
今回の講演会は、私達主催者も、条例について学ぶ必要性を感じたところから開催しましたが、条例づくりは大人も子どもにとってもプロセスが大事なことを学びました。

さて、第2部「(仮称)はままつこども第一主義条例」についての説明ですが、浜松市ではどんな条例をつくるのでしょうか?
続きは、次の記事に記載します。

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後援会アンケートより



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Posted by hiro at 15:20│Comments(0)活動
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